◆組合ギャラリー休止のお知らせ◆」
只今組合ギャラリーは、都合により休止しております。
悪しからずご了承下さいますようお願い申し上げます。
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| 本金の高騰による製品への影響 |
| 京都市伝統産業技術後継者の研修 |
| 京都・宇治・平等院で発見の金糸入り織物 |
| NHK BS1地球アゴラの取材を受ける |
本金の高騰による製品への影響
本金の地金が日に日に上昇しています。2025年現在g当たり約16.000円です。約20年
前の2005年では1.800円でした。2010年では3.800円、2015年では5.000円、2022
年では8.500円、2024年では14.000円です。国際情勢の不安がその価値を膨らませて
いるようです。
この金の高騰が本金糸製品の価格に大きな影響を及ぼしています。製品価格に反映出来な
いのは勿論のこと、売れ行きも減少していきます。この需要の減少がが製造に関わる技術
が伝承しにくく、途絶えてしまう危機になりつつあります。
各分野には伝統工芸といわれる特殊な作業工程があります。どの一つが欠けても製品は
作れないのです。行政や各団体で取り組んではいますがどの様になっていくのか不安な
要素はぬぐい切れません。
京都市伝統産業技術後継者研修について
西陣織業界の将来を担う優秀な技術者を養成する為、織物に関する幅広い知識や技術を習得
することを目的とした研修が毎年実施されています。講義と実習で構成されていて当組合では
繊維素材(金銀糸・平箔の講義と現地実習(体験工房)を担当しています。
講義では「本金」について「金銀糸一般の事」について「引箔・模様箔」についての三部門
に分けて講習を行います。

平等院で発見の金糸入り織物
以下は京都新聞2010年11月12日の記事から記載したものです。(認可済)画像は
平等院提供です。
平等院阿弥陀像から発見の織物
宇治市の平等院の国宝阿弥陀如来坐像の台座から見つかった絹織物の小片が、平安時代に貴族
珍重した唐織物とみられることが11日までに分かった。古代の錦織とは異なり、綾錦に金糸や
色糸が織込まれている。清少納言が「枕草子」で「めでたき物、唐錦」と書いた美しい織物だ
った可能性があると、関係者は夢を膨らませている。

金糸織り込む最古級
平等院によると絹織物は2004年の修理の際に見つかった縦1cm、横1cm未満の裂など12
片、平等院が小笠原小枝日本女子教授(東洋染織史)に調査を依頼した
裂は紫とみられる綾錦の地に金糸や黄、緑、などの色糸を部分的に使ったり、通し糸にして
文様を表している。奈良時代の正倉院裂などと織り方や金糸が異なる多色織で、平安〜鎌倉
期のものと推測される。

金糸は金箔を紙の両面に貼る両面箔糸で、当時の日本には技術がなく、中国から伝承したと
みられる。両面箔糸を織り糸に使った例はこれまで13世紀以降にしかなく、最古の可能性が
あるという。
源氏物語や枕草子に「唐綾」や唐織」との記述があり、平安時代に中国(宋)から渡来した
新しい織物を指すと考えられている。唐織物とされる裂は、清涼寺(京都市右京区)に僧、
斎然(ちょうねん)(938〜1016)が宋から持ち帰ったなどとあるが「唐綾」や「唐織」と
はどの様な織物かは詳しくは分かっていない。

小笠原教授は「新しい織物が伝来し、その後の日本織物に影響を与えたのでは。貴族の服を
作った後の端切れで、経文を入れる小袋を作り、仏像に納めたかもしれない」と話ている。

注=記載文は京都新聞から認可をうけたものです。また画像は平等院から提供されたもの
です。無断で転用なき様お願い致します。
NHK地球アゴラで紹介
平成23年1月30日NHK BS1「地球アゴラ」という番組で金糸が紹介されました。
東南アジア、ブルネイの民族衣装に日本の金糸が使用されています。税金の無い豊かな
この国では金の建造物を作ったり、礼装用に金の着物を身にまとうころが好みであると
いうことです。
日本の金糸は西陣織にも用いられており、そのクオリティーの高さが認められていると
いうことです。番組内では世界の国々で重宝されている日本製品の一つとしてであり、
約2分程度の会話形式のライブでした。
日本における金銀糸の歴史や技術革新のことを話したかったのですが、今回の放映の
バージョンではとても無理でした。準備の段階ではもう少し時間の余裕があるようでし
たが、リハーサルをしている段階で諦めました。また機会があれば金銀糸・平箔を取り
上げたドキュメンタリー番組を企画してほしいと要望しました。
ノートパソコンを使ったテレビ電話の方式で組合のリニューアルでしたが背景はほぼ
固定で残念でした。しかしながら金銀糸・平箔が日本(京都西陣)で技術革新と発展
を繰り返し今日に至っている事、世界に輸出されていることは何とか伝えられました。
また主要な製品は本金ではなく、ポリエステルフィルムに銀蒸着し着色したものである
こともお知らせしました。輸出量の多い国はと聞かれたのですが即答できませんでした
税関実績では香港やUAEではあるのですが中継国であり難しいところです。
日本国内での需要が減少しつつある中、このように世界の国からその良さを認められて
販路が広がるということはとても喜ばしいこたです。 中井記
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